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プリズムショーの世界へようこそ

キンプリ、キンプラとは(4/4) ~女性向け作品なの?編~

続きです。 

rainbowlive.hateblo.jp

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私から見ても宣伝は女性向けにシフトしてると思います。

でもキンプリ、キンプラのターゲットは女性だけに向けて作ったのではないよという話などです。 

 前記事(3/4)の記事後半もあわせてお読みください。

 

 

 

――――――

 

 

――シュワルツローズの総帥の仁が、仮面を着けてお風呂に入ってるのはなんでなんですか?(笑)

 

菱田:
あれですよ。紳士のたしなみ。

 

――ああいう、笑どころっていうのが急に入ってくるっていうのがすごい面白いなーって思って

 

菱田:
ああそう?へぇー(不思議そうに)


――なんかそこのバランスがすごく面白かったです。


菱田:
まぁ紳士のたしなみですからねー。

 

――たしなみですからね。監督もやるんですか?

 

菱田:
ああ僕もやりたいですね
シャンパングラス持って

 

――仮面着けて

 

菱田:
グロリアス・シュワルツ」って言いたいですね。

 

――そういうところがね、女性だけじゃなくって、男性が見ていた、格闘ゲームとかアニメとかじゃないんだけど*1、そういうところの要素も入っているキャラ付けみたいなところが、すごく面白いなと思って。そのミックス具合とかもぼくは見てて楽しめたところだったんですけども。

男性キャラクターを取り揃えましたって感じで、多分ご覧になってると、好きなキャラクターが絶対にいると思うので、そういうところで「自分はこのキャラクター推し」みたいな楽しみ方もぼく出来るな、と思ったんですけれども、そういうところとか、キャラクターって考えるときには(考えましたか)?

 

菱田:
そういう女性向け的なアニメはいっぱいあるので、もうテンプレート的主人公はこういう子でっていうのはあると思うんですよ。
で、最初はそれに沿って作っていこうと思ったんですけど、スタッフたちから「もっと新しいもの」っていうか「違うものを作りたい」っていうのがあったので、じゃあみんなでどういうキャラ出したいかっていうのを持ち寄って、闇鍋的に皆が好きなものを取り揃えた結果、こうなっちゃったってことですね。
だから、特にこのキャラクターでこのターゲットを狙うとか、そういうことは全く考えないで作りました。そしたらこんな感じ。

  

 

――ほんとにこの作品セリフも好きで、「そんなことではきらめきを放つことはできないぞ」っていうのとか。ものすごく「おお!すてき」って。
脚本を書かれている監督*2は、そういうセリフとかって、どうやって書いてる?

 

菱田:

そもそも、プリティーリズムというテレビシリーズの時に、「プリズムジャンプは心の飛躍」とか、そういうセリフがいくつかあったんですよ。そういう伝統に則ってきた結果がこれなんですよね。
だから、不思議かと思われるかもしれないんですけど、僕らからするととても日常的に使ってたセリフだったっていうことです。なんか、だからそれが今になって結構色んな人に響いてるのを思うと、なんか、不思議な感じですね。
でもその頃にいいセリフを作ってたってことなんでしょうね。

 

――でも先ほどからおっしゃってるように、20代30代のうだつの上がらない男の子たちに向けて。多分、今そういう子たちが時代的に増えてるのかもしれない。だから、逆にそういう言葉が「おー!」って今、響くっていう人たちが増えているっていう、時代的なものとかもあるのかもしれないですね。

 

菱田:
まぁでもそうですね。確かに世の中にはいっぱい楽しいことがあるっていうところを諦めてる人は多いかもしれませんね。

 

――では、まだご覧になってない方は、アニメのプリティーリズム・レインボーライブも合わせてご覧になると、すごく、さらに楽しめると思う。

 

菱田:
ま、もちろんそうなんですけど、まず映画館に足を運んで見てもらって、あとで答え合わせで、気になったら(プリティーリズムを)見てもらえればいいと思うので。
まずは今の「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」を見て、通常上映を見て勉強して、応援上映を見て、でまた反省しながら通常上映を見て、さらに応援上映を見てもらえたらいいなぁと思います。

 

うんうんうん。確かに。
ほんとに謎が残る終わり方をしているのとともに、もっとプリズムショーを見たい!って見てると思わせるので、是非!この続きを作って欲しいな!っと思いつつですね。恒例の最後の質問になります。


―監督がおすすめしたい映画を一本教えてください。
例えば自分が子供の頃にはじめて見た映画でもいいし、こういうアニメの監督になりたいなーって思った一本でもいいし、ただ単に自分がこの映画好きなんです、っていうのでもなんでもいいので、今一本頭に思い浮かんだのを教えてください。

 

菱田:

僕が多分、回数を見たのは、「起動戦士ガンダム 逆襲のシャア*3なんですよ。
逆襲のシャアを見たときにはファーストガンダム*4は見てたんですけど、Zガンダム*5ZZガンダム*6ってテレビでは見てない。(Zガンダムの次の)ZZガンダムのあとの話が逆襲のシャアなんですけど(先に)逆襲のシャアを見たんですよ。そのときに、なんだこれは?!って思ったんです。
トーリーはなんとなくわかったんですけど、途中の出てくるワードとかが全然わからなくって、でも何回も何回も面白くて見てしまって。で、そのあとにビデオを借りてきてZガンダムからZZまで百本見なおした、っていうか見たんですよ。それで、ようやく逆襲のシャアで言ってたセリフとかシチュエーションがわかって、また逆襲のシャアを見るっていうのを繰り返した記憶がある。もしかすると、キンプリってそれに近いんじゃないかなって、最近思ってます。
なので、逆襲のシャアですね。後にも先にも。

 

――男性ファンはね、(逆襲のシャアを)結構見たって方は多いと思うんですが、女性ファンの方はそこはチェックしてなかったって方はいるかもしれないから、逆襲のシャアをあらためて見ていただければな、と思います。

*1:いわゆるホビーアニメなどのことかなと思います

*2:名義を変えていますが、菱田監督は監督、脚本、絵コンテをやっています。

*3:1988年3月12日に劇場公開されたガンダムシリーズのアニメ映画

*4:機動戦士ガンダムのこと。シリーズ作品が多いのでファーストガンダムや初代などと呼ばれる

*5:テレビアニメ「機動戦士Zガンダム」(きどうせんしゼータガンダム)1985年

*6:テレビアニメ「機動戦士ガンダムΖΖ」(きどうせんしガンダムダブルゼータ)1986年